卒論用文章メモ 中市

学習支援システムにCPMを適応できると考えた理由は,系統学習のシステムにクリティカルパスを導出するために必要な要素を全て兼ね備えているためである.

系統学習とは,学習内容を段階的に配置し,順序だてて学習させる指導方式である.系統学習のメリットは,知識を短期間に習得させることができることにある.一方でデメリットとして教えられる内容が生徒の興味・関心・必要とは必ずしも合致しないため,主体的な学習が成立しにくいという点がある.系統学習では一般的に一斉教授型授業の中で展開される.生徒の能力差・個人差に対して個別的に対応することが難しいために,理解の早い子は授業の流れの中で流され,理解の遅い子は置いて行かれるということが必然的に生じる.「プログラム学習」は「学習の個別化」をテーマに掲げ,生徒に向き合うのは教師ではなく学習のプログラムである.提示されたプログラムに沿って生徒一人一人がそれぞれの学習速度,学習プロセスで学習を展開することが可能になる.プログラム学習は系統学習の知識を短期間で習得させられるメリットを残しつつ,個別的な対応を可能にすることができる.コンピュータ技術の飛躍的な発展に伴い、 プログラム学習はComputer  Assisted Instructionへと継承され、現在は幅広く教育に用いられている。[1]

学習の内容をそのつながりを踏まえて図示したものを学習系統図とよび,それを確認することで,全体を俯瞰で捉えることができ,各単元のつながりにも気付けて理解が深まる.また、学年と併せて表記することで,いつ何を学ぶかが把握しやすくなり,受験勉強の際の知識の整理にも有効とされる[5].この単元のつながりはタスクを単元に置き換えたとき,CPMの依存関係として扱える.教科書会社は年間指導計画例も併せて公開していることもあり,所要日数は指導時数として扱う.学習系統図が確認できなかった科目に関して,今回はすべての単元が一列につながりがあるものとして扱う.

近年,教育の情報化・デジタル化が進展し,学習者の学びの道筋や成果の多くを「スタディ・ログ」と呼ばれるコンピュータ上のデジタルデータとして蓄積・活用している.[7] これまではデータの蓄積がなかったことから過去を遡って生徒が何を苦手としているかを気づくことができなかったが,蓄積されたスタディ・ログから生徒の理解度を見返すことで苦手範囲が明らかになり,早期に個別指導などの手当てが可能となっている.[6] 先行研究では,学習系統図とスタディ・ログを組み合わせ,学習指導において,誤答数を系統図に示し視覚的にとらえることにより,学習のどの手順でつまずいているかを具体的に知ることができ,指導においての有効性が示された.[4] また,学習目標に対しての達成率を可視化し,自らの成長を実感できる効果もある.[2]

[1] file:///C:/Users/nasut/Downloads/nagano_34-01-03.pdf [2] https://www.matsugaku.co.jp/stocked/ [3] https://www.pen-kanagawa.ed.jp/edu-ctr/kenkyu/chouken/documents/chouken16_09.pdf [4] https://www.pen-kanagawa.ed.jp/edu-ctr/kenkyu/chouken/documents/chouken16_09.pdf [5] https://home-kobetsu.com/?p=258 [6] https://www.dnp.co.jp/biz/case/detail/10157721_1641.html [7] https://kyoiku.sho.jp/122126/


トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS